キャラクター紹介

星巡の司書見習い




【星巡の司書見習】 
 時雨ディータの第二の姿。
忘れ去られし女神・ヴェラペイヤを襲名し司書となった姿。
何分勢い任せで契約してしまったので戸惑いや後悔もあったりするが、キチンと向き合おうと考えている。
【金継ぎの司書長】を師とし、様々な司書達と関わっていくことになるが――?
 司書になってしまった以上――彼女はもう 元の世界には戻れない。
(*非商業ブラウザゲーム【神こロし】、第六期に【星巡の司書見習】として参加していました)


【第二の実】


【神こロしでのキャラ情報】


神をこロした者は中立の立場で、正義の者であった
女であり、10代に見える
髪は茶色に染まり、赤色の瞳をしていた
秩序を愛し人間の者に惹かれ、混沌を憎み悪の者を拒んだ
青髪の赤目をした20代の男の手を取った
白色の赤目をした60代の性別不詳の手を離した

ここロ一覧

 夢を見た。
 月下の元で私と女の人がお茶を飲んでいる。
周りには赤いカーテンと、赤い糸で吊るされた星々があちこちに。
夢の中なのに、ミントの香りが印象的だった。
「貴方は、力が欲しい?」
「力?」
 力ってなんだろう。首をかしげる少女に、女性は両手を組みながら語る。
「そう、欲しいものに手が届く力。行動を記す書き換えのペン。
私にあるのだけど、もうインクがないからカケないの」
「インク…?」
「ペンには新しいインクを入れないと。なんにも書けないわ。だから貴女にカケようと思って」


「答えはいつでも。私は貴女を見ているもの──時雨ディータ」
(忘れさられたカミ、ヴェラペイヤとの会話。山羊に半分以上喰われたカミはすでに現実に対して影響を及ぼすことがほぼ出来なくなっている)

気づいたときには、既に走り出していた。
そもそも。走ったとして自分に何が出来るのか。
──何も出来ないだろうってことは良く分かっていて。

「貴女は無力です」と 図書館の主人は言った。まったくもってその通りだ。
「お前は何もしなくてもいい」と司書の長は言った。私は招かれざる客だ。

走る意味はない。結果のセンテンスは変わらないかもしれない。
それでも、誰かが山羊に食われる(しぬ)なんて事は嫌で。
だから足が動いた。胸が痛い、呼吸をするたび肺がカラカラと感じる。
たどり着いた先で、少女を突き飛ばし目の前の怪物を見る。
山羊、神の忘却、本の砦──図書館の敵。
足が震える、逃げたくてしょうが無い。だけども、ああだけども!

……胸のペンダントを握りしめた。
 唐突に胸にこみ上げる夢がある。
ならばあとは拳を握り高らかに答えを叫ぶだけだ。

「襲名・星糸神の頁(コンバート・ヴェルペイヤページ)!!」

……そして少女は司書になる。
たとえ其れが戻れぬ道だとしても。
(目の前に、救える命があるのなら彼女は走り出す。そうして、己のインクを捧げ彼女はカミと契約した)

──鐘が鳴った。私の耳にはそれがずっと遠くに聞こえた。
開いたページには、父親と──知らない少女が一緒にプラネタリウムへいく描写が書かれていく。
……娘、と書かれていた。私以外に、お母さんとお父さんの子供は居ないはずなのに。
お父さんは、幸せそうに少女を見ている。私の居場所にいる女の子はプラネタリウムを楽しみに胸を弾ませて……。
……少女の名前は、ディータと表記されていた。
頭がクラクラする、足はふわふわしていて立っている感覚がない。
「止めなさい、ディータ。そんなに強く握ったら、本が壊れてしまいます」
「……館長……さん」
 呆然と立つ私の前に館長が現れた。本を私から取り、腕を組む。
「本を盗むのは感心しませんね、危ない……と言った筈です」
「これは……、どうして」
「なぜ、父親の隣に自分がいるのか。自分はここにいるのに?
──至極当然な疑問です。神様に改竄されているんですよ、この本の物語(せかい)は」

──本の中の文章が滲む、【少女は空を見て笑った】。
「父親の横にいるのは、この世界の神だったもの、白の女王の対・黒の――」
私の居場所は、神様にトられてしまった。
(チェンジリング。父親は偽物の娘と幸せそうに暮らしていた、――本物の娘はここにいるのに)

「……ん。まあ、司書になってしまった以上。俺はお前をしっかり生き残らせにゃーならぬ」
 そう言って、ルイントールはふうと息を吐いた。
「他の司書たちも協力してくれるようだし。ビシバシいくから、覚悟するように」
「はい!ししょー」
 ディータは手を勢いよく上げ、気合の入った声を発した。
その言葉を聞いて、ん?と頭をかしげる。
「師匠?」
先生ではなく?と聞くと少女は晴れやかな笑みで答えた。
「ううん。ルイントールさんはししょー。司書の師匠、それだからししょー」
「洒落か」
「そういうわけじゃないんだけど…、なんというか。先生と師匠ってなんか感覚が違うでしょ。私は師匠だ、って思ったの!」
 元の世界には帰れないし、お父さんはトられているし、この身に宿った力の意味も知らない。
まだまだ本当にわからないことだらけで、暗い気持ちになったりもするけど、まずは精一杯目の前のことを頑張りたい。
少女の僅かに迷いのある目を見て、ルイントールは彼女の頭を撫でた。
「ろくな師匠じゃねえが、ま。頑張らせてもらいますかね」
「はい、よろしくおねがいします!師匠!」

「まずは第一書庫ランニングからです」
「ええー!!!」
「何を隠そう、司書も大事なのは体力から!」
(ししょのししょー。なんだかんだ言ってまんざらではないルイントールなのである)